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癒しの一枚 「POP pop」 Rickie Lee Jones

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先週の日曜日、地域のお祭りがあった。自治会の役員をやっている関係もあって、出店の手伝いで一日バタバタだった。先週はそのまま仕事になだれ込んだので、今日は土曜日だというのになんだか疲れを引き摺って調子が上がらない。年を感じてしまうなぁ...

お祭りといっても「子供」を中心にした地域交流のようなもので、もう息子たちも成人する年齢になって、日頃なかなか「子供」に接する機会がない僕としては、新鮮な一日だった。まだこの街には子供が多いし活気もある。子供達のはしゃぐ姿を見て、昔と変わらないな、と少し安心した。

さて、今日紹介するのはそんな無邪気な子供(?)の絵がジャケットを印象的にしている一枚、リッキー・リー・ジョーンズの「ポップポップ」だ。リッキー・リー・ジョーンズは、アメリカのシンガーソングライターで、これは1991年にリリースされた彼女の5枚目のアルバムである。

ポップ・ポップ
POP pop/ Rickie Lee Jones


僕がこのアルバムを購入したのはリリースから2~3年後のことだと思うが、それまでリッキー・リー・ジョーンズについての知識はほぼゼロだった。ただ、この一度見たら忘れられないヘタウマ系のアルバムジャケットは色々なところで目にしていた。「なんか知らんけど、おしゃれやなぁ」と思いながらも、ポップスコーナーに置かれた得体の知れないそのアルバムの前を素通りし、当時傾注していたジャズコーナーに通っていたのだ。

ある時、何かのきっかけで日頃よく目にしていたこのアルバムを手にとった。何気なく裏ジャケットを眺めて、1曲目に大好きな「My One and Only Love」のタイトルを発見。その頃にはジャズのボーカルアルバムも聴き始めていたので、スタンダード曲がたくさん入っていることが直ぐにわかり、とにかく買い!さらにその1曲目を聴いて、ドキューンっとやられましたね。いやはやなんとも素敵なのだ。その声、イノセントボイスというのかな。「意志ある」かわいい系。気だるさを伴った独特な世界だ。そして演奏。アコースティックギター(ナイロン弦)に、アコースティックベース、それとバンドネオンというシンプルな構成。このギターがロベン・フォード、ベースがなんとチャーリー・ヘイデンだ。そりゃあ、いいはずだ。他の曲を見ると、サックスのジョー・ヘンダーソンもクレジットされていて、彼女は本当に楽しそうにジャズの大御所達と独自の染み入る世界を作り上げている。でもこれは決してジャズアルバムではない。彼女の昔から好きだった曲を、彼女が気に入る編曲で好きなように歌っただけなのだ。

  Link:  My One and Only Love - Rickie Lee Jones

実はこのアルバムを聴くと、僕にはある個人的な場面が鮮烈によみがえってくる。それは当時の僕の仕事場である防音室。真夜中の真っ暗な部屋にはいくつかのLEDが点り、その床でいつ鳴るともわからない電話を抱えたまま寝袋にくるまり、朦朧とこのアルバムを聴いている場面だ。当時、ヨーロッパの展示会に、ある試作品を送り込み、その日本サイドでのフォローを、3日間寝袋で仮眠しながら、とはいえ時差の関係からほぼ徹夜状態で行ったことがある。その時、自宅からこのアルバムを持ち込んで、寝袋の中で繰り返し聴いたのだ。高揚感と疲労感の中で、ただただ癒される音楽が欲しかった。そこで当時好んで聴いていたこの一枚を迷わず選んだのだった。

その後、デビューアルバムに遡り、更に現在に至るまで何枚かを購入して聴いてきた。言えることは、やはり彼女にとってこの一枚は、その後の方向性を定めた一枚であり、現在につながる代表作ということだ。

そしてこの一枚も軽々と時代を超えている。聴けば癒される愛聴盤である。



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